スカイプでプロポーズ

新型コロナウイルスが流行して約2年。大切な人にも気軽に会えない状況が続く中、木曽地域で生活する様子を日本や中国の動画配信サービスで発信している菅沢誠士さん(30、塩尻市贄川)は、中国・広州市に住む陳佳珊(チェンジャアシャン)さん(27)と遠距離恋愛を続け、ビデオ通話アプリ「Skype(スカイプ)」でプロポーズ。3月22日に結婚した。

どんな困難も一緒に

「本当は直接会って伝えたかったが、コロナ下ならではで逆に面白いかな?」と計画したという菅沢さん。プロポーズの際は、二人で旅した時に撮った写真や動画、結婚を決意した理由などを説明する動画を陳さんに見せ、この日のために手作りした木製の婚約指輪を披露した。
「コロナの壁を乗り越えたように、この先もどんな困難があっても、一緒に乗り越えていきたい」。2年半の間、一度も会えないままサプライズで決行した求婚は、見事に成功した。
菅沢さんは「日中友好の象徴にしたい」と、プロポーズした際に陳さんに見せた動画を投稿サイト「ユーチューブ」で配信している=こちら

交流の象徴でありたい

二人は2015年、菅沢さんが中国でハンセン病支援のボランティアをしている時に、仲間として出会った。互いに海外に目が向く志向が合い、16年5月に交際がスタート。菅沢さんの帰国後は、互いに留学やインターンシップで両国を行き来したり、一緒にインドや香港などを旅したりして定期的に会っていた。
19年にトルコとセルビアを旅した後、「またすぐに会おう」と誓ったが、新型コロナウイルスの流行で会えなくなった。菅沢さんは楽しかった過去を振り返り、二人の明るい未来を思い描いていた一方、陳さんは会えない寂しさや不安が大きく、感情のすれ違いや別れ話もたびたび。しかし、その度に話し合い、愛を育んできた。
陳さんは、コロナ下でも入国が認められる配偶者ビザを取得し、来日する予定。旅が好きな二人は、コロナが落ち着いたら日本国内や、まだ訪れたことがない国々を旅しながら、その模様を動画配信したり、小説にしたりすることを思い描いている。
菅沢さんは「二人が一緒になったことで、今後は見る人が世界の平和について考えるきっかけになるような、表現活動をしていきたい」と話している。