【ガンズリポート】シゴトを語る #3 事業推進部・渡邉はるかさん

生活を豊かにする存在に

松本山雅で5年目になります。主にホームタウン事業に携わってきました。塩尻市で生まれた青大豆「あやみどり」を栽培する農業プロジェクトを始めたり、ガンズくんをあしらった交通安全かるたを作って小学校へ贈ったり。地域やスポンサーなどさまざまな方とつながりながら、地域課題を解決できるような活動に取り組んでいます。
「スタジアムでも地域貢献ができるんじゃないか」と考えるようになり、試合日に農家に野菜を販売してもらったことも。スタジアムに来れば気分転換になる、そんな場を提供したいと考え、子育て中の保護者向けに席を設けることもしました。
地域貢献と集客イベント。別のものに見えて意外と一緒にできる可能性を感じ始めた中で、今季からスタジアムのイベント企画やプロモーション(宣伝)の仕事に携わることになりました。ホームタウン活動(地域貢献活動)との相乗効果を考えています。

「教員」から転職

以前は、小学校で教員をしていました。子どもの頃から運動が好きで、部活とか運動を通じたコミュニティーが好きでした。
担任クラスは特別支援学級で、運動が嫌いで苦手意識を持っている子がいたのですが、その子たちに運動会でダンスやラジオ体操の手本をしてもらったことがあって。練習してできるようになると運動が面白くなるし、本番で人前でできると自信につながるんです。そういう姿を見て、もっと多くの子どもたちにそんな場を提供できればいいなと思い立ち、教員を辞めて、山雅に入社しました。

イベントで交流

そこからの活動は運動指導だけでなく、農業、教育と分野もいろいろ。一貫して考えているのは、次世代を担う子どもたちが育っていくこの街をよりよく、教育環境を豊かにしたいということ。
子どもたちにプロスポーツを身近に感じてほしいし、スタジアムでのイベントを通して地域や社会に触れる機会をつくれたらとも考えています。10日の宮崎戦では、来た人の学びになればと、国際性をテーマにイベントを開きました。
喜んでくれる人がいると思うと、仕事に対してさらにやる気が出ます。松本山雅が、子どもたちにとって憧れの存在となれるように、地域の皆さんの生活を豊かにする一つになれればと、勝手に仕事の意義を見いだしています。