碌山美術館で「生前鋳造≪宮内氏像≫特別展示」

安曇野市穂高の碌山美術館は22日~5月29日、「生前鋳造≪宮内氏像≫特別展示」を敷地内の「杜江館」で開く。昨春寄贈された同作品のお披露目展示で、原型の石こう像と、荻原碌山(1879~1910年)がモデルの性格を把握するため彫刻制作前に描いた油彩画も展示。22日、関係者による講演会がある。
「宮内氏像」は1909(明治42)年作。日本橋で帽子問屋を営んでいた宮内良助がモデルで、今回の寄贈は宮内家から。
同作品のブロンズ像は本館に常設展示されているが、こちらは昭和に鋳造されたもの。学芸員の武井敏さんは「今回寄贈されたブロンズ像は、碌山本人が同郷の鋳金美術家・山本安曇に鋳造を依頼した品。見比べると細部に違いが分かる」と言う。
同じ石こう像からの鋳造だが、こだわりを見せた山本は、最下部を丁寧にならして仕上げるなどしている。一方、本館の作品は石こう原型のままで、最下部が荒くできている。
講演会は22日午後1時半~3時。宮内良助のひ孫に当たる郡司美枝さんが「宮内良助の人生と≪宮内氏像≫の旅」と題して話す。予約不要。当日は「碌山忌」のため、入館料は無料。
午前9時~午後5時10分。25日休館。22日以外は大人700円、高校生300円、小中学生150円。同館TEL0263・82・2094