【眺めてみれば】#2 サンプロアルウィンから見える航空機(松本市)

試合に夢中な脇をごう然と通る

サンプロアルウィンでサッカーを観戦中、ごう音に気づくことがある。視線を向けると、航空機が浮かんでいる。すぐ南にある、信州まつもと空港を発着するフジドリームエアラインズ(FDA)の機体だ。
試合日時と運航日程、それに気象条件がそろって見られる光景だ。
1個のボールを追って選手と観客が夢中になっている脇を、巨大な鉄の塊がごう然と通り過ぎていく。不思議な取り合わせに、いつも思わずカメラのシャッターを切る。
向こうの乗客からはどう見えているのだろう?
ロンドンのヒースロー空港に下りるときは、トゥイッケナム競技場が見える。「ラグビーの聖地」に迎えられて、その母国に来たのだと実感する。
中信に降り立つ人が、初めて目にするのが観客で埋まるサンアルだとしたら…。サッカーの地と印象づけられるのかもしれない。