整理収納アドバイザーに聞く あふれる物を片付けよう

使いたい時に物が見つからない!整理したいけど、どこから手を付ければ…。片付けの「あるある」だ。部屋の片付けや家事代行などを行っている「縁(えん)factory」(松本市)代表で、整理収納アドバイザー一級の岡本恵さん(43)に片付けの考え方と方法などを聞いた。

「自分軸」大切に 必要な物見極め

片付けができない人は大きく分けて2種類ある。(1)物理的に時間がない人(2)物が捨てられない人。(1)は意識して時間をつくり、片付けの方法や理論を学べば自分で実践できる。(2)は物に思い出や執着が強くて片付けられない人が多い。
(2)は、まず思考の整理をすることから始める。財布がレシートやポイントカードなどでいっぱいになっている人は要注意。「とりあえず」と、何でもしまい込んでしまうので、自宅の部屋や引き出しなども物であふれかえる傾向にある。
大切なのは「自分軸」。それが自分にとって本当に大切なものか、必要なものなのかを見極めること。「いつか使うかも」と取っておいても実際、使わないことが多い。また、使いたい時にすぐにそれが出てこなければ意味がない。
お得だからといって、3本セットの洗剤などをまとめ買いしても、泡切れが悪くて逆に水道代が余計にかかってしまったり、肌に合わなかったりすれば、結局は無駄な物を増やすことになる。
普段よく使う物は、ふたや容器など見える所に使用開始日を書く。1本使い切るのにどれくらいかかるのか、一度把握してみると、買い過ぎがなくなるのでお勧めだ。
収納は、その場所やスペースに必ず適正量がある。それを超えないように自分で期限を決め、一定期間使わなかったら捨てる、人に譲る、など物を増やさない、買わない努力も必要だ。
片付けや整理・収納に正解はない。自分のライフスタイルに合わせて使いやすく物の置き場所を決めて「使ったら元の場所に戻す」を面倒くさがらずにその都度続けることが、片付けを楽にする。

片付けの基本
その1・ペン立て編

文房具でいっぱいのペン立てを例に基本を実践。整理・収納の全てに応用が利く。
(1)総量を把握するため、一度中身をすべて外に出す。(2)ざっくりと種類ごとに分類。(3)本当に必要なもの、使う頻度の高いものだけを中に戻す。
※ペン立てにカッターやはさみ、ペンなど計32点も入っていた。取捨選択し、よく使う8点だけに。すっきりと使いやすくなった。

その2・引き出し編

「その1」と同様、全ての中身を一度出して「使う」か「使わない」かを判断基準に取捨選択。よく使う物は手前に、使用頻度の低い物は奥へ。
※仕切りや収納ケースを買う場合は、必ず見た目ではなく、しまう物の大きさと収納場所(この場合、引き出し)を測ってから選ぶ。わざわざ買わなくても、牛乳パックを輪切りにしたものや、カレールーの空き箱などでも代用できる。