どうする?子どものワクチン

5歳から11歳までの小児を対象とした新型コロナウイルスのワクチン接種が、県内でも3月に始まりました。信州子どもの健康を考える会(山﨑大代表)は、接種を迷っている子どもや保護者が多いことから、大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康さんによる講演会を企画。21日午後2時~4時半、松本市のMウイング(中央1)で開きます。

薬剤師らのミニトークも

講演会の演題は「コロナとコロナワクチンの全てを語る」。井上さんは健康科学研究所・現代適塾(大阪市)塾長で、漫画家の小林よしのりさんとの共著「コロナとワクチンの全貌」(小学館)、「本当はこわくない新型コロナウイルス」(方丈社)などを出版。各地で講演もしています。
講演会の後は「全国有志薬剤師の会」メンバーと安曇野市議が加わり、ミニトークを予定しています。
山﨑さん(38、安曇野市)は以前、世界を回る生活をしていて、数多くのワクチンを接種しました。その中にひどい副反応が出たものがあったため、ワクチンについて考えるようになったと言います。
「体に入れるものだからこそ、正しい情報を知ったうえで決断した方がいい。それで今回の講演会を計画しました」
4月に県が公表した4月18日時点の小児(対象12万1000人余)の接種率は、少なくとも1回打ったのは10.7%、2回打ち終えたのは3.5%です。山﨑さんは「お子さんのワクチン接種を迷っている方、いろいろな情報がある中で自分の軸を持ちたい方、これからの生き方を改めて考えたい方、新型コロナウイルスについてより知りたい方にぜひ参加してほしいです」。
参加費1000円、高校生以下無料。予約制。おむつ替え・授乳室、おもちゃあり。申し込みはウェブサイトから。

「打たせたくない」「接種済んで安心」保護者の声

保護者に新型コロナワクチンへの思いや考えを聞きました。
◇子どもは重度の病気があるので、以前まではワクチン全般に賛成でしたが、コロナに関しては副反応などの信頼性が低く接種に反対です。コロナ以外のワクチン(肺炎球菌やヒブなど)なら、自分(母親)が後悔しないので接種させたいです(松本市)
◇子どもが入っているサッカーチームのほとんどの子が接種済みです。私は打たせたくないけど、何か言われたら嫌なので接種させようと思っています。皆さんの本音が知りたいです(安曇野市・子ども13歳・8歳)
◇本当の情報が知りたいです。早く接種した方が偉いみたいな状況に焦ってしまい、冷静な判断ができずにいます。感染の怖さとワクチン接種の怖さが同じくらいです(安曇野市・12歳・9歳)
◇接種券が届いたらすぐに予約して接種しました。安心できました。他の人に感染させたくないので、みんなにも早く接種してほしいです。副反応があるほど発症予防効果があると聞きましたが…(安曇野市・12歳・10歳・8歳)
◇コロナ感染で子どもは重症化しにくい一方、ワクチンの副反応で苦しんでいる人の方が圧倒的に多いと聞きます。それだけでも打たせたくないし、データも少ないことも接種が怖い理由です(松本市・5歳)