穂高人形ものがたり 臨場感ある名場面

安曇野市穂高の穗髙神社で15日まで、伝統的な素朴な技法で制作した人形で歴史や伝説の名場面を再現する「穂高人形ものがたり」が開かれている。同神社の式年遷宮(小遷宮)の奉祝行事の一つ。参拝者は、今にも動き出しそうな人形たちが描く歴史絵巻に見入っている。
氏子や住民らが古くから受け継ぐ「穂高人形飾り物」が、南神苑に飾られた。今回は、地元の4団体が五つの場面を展示している。
穂高睦友(ぼくゆう)社が手掛けた「犀龍(さいりゅう)と泉小太郎伝説」は、巨大な竜の飾り物が見る人を圧倒。同市明科中川手の遠藤晉さん(77)は「地元の犀川ゆかりの題材で気になった。よく作ってあり雄大で立派だ」と話した。
七星会は「本能寺の変」の一場面。1年がかりで準備し、人形の表情やしぐさ、衣装や建物などが融合し、臨場感にあふれる。煙などが時々出る演出もあり参拝者の目を引いている。代表の竹内敏夫さん(90、同市穂高)は「人形の配置など総体的にいい形で表現できた。細部まで見てもらえるとうれしい」と話した。
その他、「関ケ原の戦い」(一真会)、「一ノ谷の合戦」(穂高健壮団)、「忠臣蔵一力茶屋」(穂高睦友社)が展示されている。