漆器店の一角でヨガ教室

漆器店が軒を連ねる塩尻市木曽平沢。その一店舗、「庄太郎」の一角で週3日、女性向けのヨガ教室が開かれている。主宰するのは、千葉県出身で3年前にこの地に嫁いできた宮原里菜子さん(28)。コンセプトは「女性が一人の女性として、自分の心身に向き合える居場所」だ。

漆器店の扉を開けると、水の流れる音とアロマの爽やかな香り。天井からつるされた色鮮やかなハンモックを使い、「戦士のポーズ」などヨガの代表的な姿勢を取る女性たち。宮原さんは「息を吐いて」「体側を伸ばして」などと指示しながら、手を添え生徒をサポートする。
「ヨガスタジオHeart」を営む宮原さんは、小学生の頃からダンスに親しみ、大学時代には多数のコンテストで入賞した。東京の大学のダンスサークルで知り合った「庄太郎」3代目の宮原拓也さん(27)と結婚、木曽平沢に移住した。
住んでみるといろんな葛藤も生まれた。「みんなが屋号で呼び合い、私だったら『庄太郎のお嫁さん』と呼ばれる。お互い相手の下の名前も知らなかったり。ちょっと休憩と思っても、気軽に行けるカフェもない。家族から離れて自分の心や体と向き合い、自分だけの時間を過ごせる居場所をつくりたい」
ダンスとヨガの講師として松本市内のジムで教える傍ら、木曽の女性たちの癒やしの場にしようと、現在、店で40人ほどを指導。家族も気持ちを理解し、教室開始のための店舗改装を、総出で手伝ってくれたという。
空中ヨガの一つ「エアシルクヨガ」も今春取り入れた。ハンモックの支えや重力を生かして体を伸ばし、柔軟性を高める。運動量も通常のヨガよりも多い。「普段は味わえない感覚で、思いのほか楽しい」と好評だ。
今後は「専用のヨガスタジオを建てられたら」と夢は膨らむ。ホームページはhttps://yogastudioheart.storeinfo.jp