【子育ての呪い捨てませんか】 マザーズコーチング和田春菜さんに聞く(6)

失敗許し合う力親が姿勢を

「失敗は悪いこと、しかし失敗を恐れることも悪いこと」。そんな思いに挟まれて苦しくなってしまうことはないでしょうか?
失敗を恐れるのは当然の感情です。真剣に取り組んでいる事、時ほど恐れが強くなるのも当たり前です。そもそも感情に良い悪いはありません。なので「怖い気持ち」をそのまま認め、肩を組んで仲良く進んでいけば大丈夫です。
失敗は許さない、失敗した者は容赦なく責めていい。そんな空気が今の世の中にまん延していることがとても心配です。容赦なく責められるのが怖いから、責任を取りたがらない大人が増えているような気もします。
子どもたちのこれからに必要なのは、お互いの失敗を許し合う力だと私は思います。失敗は誰しも、生きている中でたくさんするものです。大切なのはそれを素直に認める力と、振り返って生かす力。良かれと思ってやったけど失敗だったというケースは、国の政策でさえ起こることです。
失敗は当然だから許してフォローし合い、その上で振り返って次に生かす。そんな価値観こそ、平和で温かい社会を築いていくために子どもたちに渡したいものではないでしょうか。まずは親である私たちが、そんな姿勢を見せたいですね。
「子育ての呪い」、捨てられそうなものはありましたか?人生100年のうち、子育てに関われる期間はたったの5分の1ほど。呪いは捨てて軽やかに、子育てできる幸せをかみ締めていってくださいね。(おわり)