【なないろキッズ】 #72 タイマー使う利点共有を

前回、「タイムタイマー」や「時(じ)っ感(かん)タイマー」など、視覚化されたタイマーの商品を紹介したところ、「使っているがうまくいきません」などの反響を幾つかいただきました。
スケジュールも含めタイマーは、大人が子どもに守らせたいことを守らせるための道具として使うと、うまくいかないことが多いです。まずは、タイマーを使うメリットを子どもが感じられる場面で使うことをお勧めします。
例えば「あと5分したら、好きなテレビ番組が始まる」とか、「あと10分で夕飯ができる」といったことなどです。または、「3分間で何回、縄跳びができるか」といった遊びの中で時間を使うときにタイマーを取り入れ、楽しく時間を実感できればいいかもしれません。
ゲームや動画の視聴時間を区切るような、大人が子どもに守らせたいことに使うときは、あらかじめ本人が理解できるレベルで約束ごとを作る意義を話し合い、何分で区切るかなども本人が同意した上で使いましょう。
ゲームや動画によっては、タイマーが鳴ってすぐにやめるのは区切りが悪い場合があるかもしれないので、5分前に予告のアラームを鳴らして、区切りのよいところでやめられるようにするのがいいでしょう。
また、予告のアラームが鳴ってから区切りの時間が来る前に、自分でやめられたら、「翌日5分間のボーナス時間がもらえる」など、自ら区切ることでメリットと感じられるご褒美があると、さらによいかもしれません。
繊細なお子さんの中には、アラーム音が鳴ると不快な気持ちになるという方もいます。その場合は音を鳴らさないか、音の種類を選べるものを使いましょう。またお子さんによってはタイマーは「せかされる」と感じ、かえって焦ってしまい落ち着かなくなる方もいます。この場合には使わない方がいいかもしれません。