南農高生物部 「ワサビのミスト栽培法」実演

中学生にウェブで紹介

ワサビのミスト栽培の研究に取り組む南安曇農業高校(安曇野市豊科)生物部は5月23日、戸隠中学校(長野市)2年生に、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」でワサビの根茎や、栽培に使う水槽の消毒の仕方、根茎の据え付け方などを紹介した。
戸隠はそばで有名だが、ワサビも栽培しており、安曇野と似ていることから本年度、連携して研究している。ミスト栽培は、根茎を水槽内につるして霧状の最低限の水分で栽培し、次の根茎の元となる芽や根の形成を促す栽培法。種をまいて発芽させる通常の方法より効率がいいという。
ウェブ指導には、南安曇農業は2年生の髙山さくらボニーさん(17)、岡本ひよりさん(16)、宮下四季さん(16)が参加。岡本さんはパソコンの前で栽培法を実演しながら、「ワサビはワイヤで巻き、水槽の縁にかけて設置。位置が高すぎるとミストがかからず、低すぎると水に漬かって腐るので、高さに注意」などとポイントを伝えた。
戸隠中生徒からは「肥料は要らないのか」「水槽に水を何リットル入れるのか」といった質問が出た。岡本さんは「中学生に教えることで、まだまだ知らないことがあると痛感した。この栽培法が安曇野に広がればいい」などと話した。
生物部は、ワサビの生産量が落ちていることから、「地元の特産品を盛り上げよう」と5、6年前からこの栽培法を研究。今年、テントウムシを使ったアブラムシの駆除や受粉の研究も始めた。
顧問の小林万喜子教諭(49)は「食味調査で、これまでの栽培法と変わらないという結果が出た。コストをいかにカットするかが今後の課題」などと話した。