松本市四賀球場で5月28日、元プロ野球選手が講師を務める「セノン全国少年少女野球教室」が開かれた。中信地区6市町村の20チームに所属する小学5、6年生計141人が参加。守備や打撃のこつを教わり、ポジションごとに実践的な指導も受けた。
講師は、松商学園高校OBの川島正幸さん(62、元ロッテ)と呉本成徳さん(41、元横浜)、県出身の寺沢高栄さん(72、元ヤクルト)と堀場秀孝さん(66、元巨人)のほか、石井雅博さん(61、同)、寺田龍平さん(32、元東北楽天)の6人。
守備は「球は必ず体の正面で捕る。ただし、右投げの人は気持ち左に寄り、捕りやすい位置で」などと具体的に指導。打撃練習では呉本さんが「バットは自分の体格や力に合わせた位置で持ち、しっかり振り抜くことが大事」と手本を見せた。
共に松本市内から参加した北原町少年野球クラブの橋詰叶主将(11、芳川6)と、明善少年野球の市川聖己主将(11、明善6)は「ためになることばかり。教えてもらったことを練習や試合に生かしたい」。
教室を主催した日本プロ野球OBクラブの、県代表幹事を務める川島さんは「高校時代に自分が育ててもらった地域に恩返しがしたい。プロを目指す子どもが一人でも増えたら」と願っていた。