自家焙煎豆販売店「クレシー」柳田さんに聞く-おいしいコーヒーの入れ方

1杯のコーヒーが与えてくれる幸せに魅せられ、毎日ペーパードリップのコーヒーを入れるが、恥ずかしながら、電気ポットから無造作にお湯を注いでいる。「おいしい入れ方を知っておきたい」。コロナ禍前は定期的にコーヒーの入れ方教室を開いていた自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆販売店「クレシー」(塩尻市広丘原新田)の柳田実樹さん(46)に教わった。
コーヒーの味を左右するのは主に、豆の挽(ひ)き加減、お湯の温度と注ぐ速さだが、その前段階として必要不可欠なのが「入れ方の基本」。今回は円すい型ペーパードリップ(カップ1杯分)を例に紹介する。
①道具
ドリッパー…穴が3つある台形のドリッパーよりも、円すい型の方がサーバーに落とすコーヒー量と速さを手加減で調整できるため、自分好みの味を入れやすい。
サーバー…1杯分を入れるだけなら、サーバーを使わず、カップに直接注いでもいい。
ドリップポット…口が細いと、注ぐお湯をコントロールしやすい。急須でも代用できるが、お湯が冷めやすいので注意が必要。
②湯温の調整
沸かしたお湯をポットに移したら、そのお湯をサーバーとカップに一度入れて、ポットに戻し、湯温を80~90度まで下げる。熱湯で入れると苦くなる。
③蒸らし
コーヒーの成分が抽出されやすくなる。粉の真ん中を目指して、お湯を置くような意識で、小さく円を描きながら注ぎ、全体を湿らせる。湯量はサーバーに液体が落ちない程度。注ぎ始めて20~30秒したら入れ始める。
④入れる
粉の中心付近に、蒸らしたときと同じ要領で、少量ずつゆっくりとお湯を注ぐ。最初が一番おいしいエキスが出るので丁寧に注ぐ。中盤から終盤にかけて湯量を多くしていき、3分を目安に入れる。※③と④では、お湯がフィルターの内側に直接かからないように注ぐのがポイント。
⑤分量を守る
サーバーに表示された目安量を参照し、定量に達したらドリッパーを外す。

【ポイント】粉の量、蒸らし時間、湯量などを毎回一定に保つことが、味の安定につながる。飲んだ人がおいしいと感じれば、それがおいしいコーヒー。まずはメーカーなどが勧める入れ方を参照して。基本を押さえつつ、さまざまな調整をして自分好みの味を見つけるのがコーヒーの楽しさの一つです。