日帰りバスツアー ワイナリー巡り愛犬と楽しんで

安曇野市「お宿たんたん」人も犬もくつろげる工夫して

犬をケージに入れずに新幹線に乗せる実証実験が行われるなど、犬と旅行を楽しみたい人向けのサービスが増えている。安曇野市穂高有明の犬同伴型の宿泊施設「お宿たんたん」は29日、バスツアー「ワンコと行く、信州ワイナリー巡り・日帰りツアー」を行う。
ダイヤモンドバス(松川村)が協力し、専用シートカバーを用意、犬が横になってくつろげる座席を設ける。愛玩動物飼養管理士2級を持つスタッフが同乗する。
公共交通機関では、犬をケージに入れたり他の乗客に気兼ねしたりするのが煩わしい。マイカーは気楽だがお酒を飲めない。不都合が多かったが、人も犬もストレスなく楽しめるよう工夫する。信州のワイナリーの応援にもつなげるツアーだ。

行程ゆっくり犬の預かりも

「ワンコと行く、信州ワイナリー巡り・日帰りバスツアー」は、安曇野を出発し松本を経由、飯綱町と東御市のワイナリーを見学する。飯綱町のサンクゼールでは、ガーデンテラスで犬と一緒にランチを楽しむ。
バスは中型(24人乗り)を利用。定員を11人に抑え、窓側の席は愛犬専用に。犬が横になっても落ちないように、座席と同じ高さに木を組み上げるなど配慮する。汚れる場合に備え、座席にはすべて特注のシートカバーをかぶせる。
犬の負担を軽減させるため、行程はゆっくりで休憩時間をたっぷり取る。犬が入れないワイナリーの見学や試飲の時間は、愛玩動物飼養管理士2級の資格を持つダイヤモンドバスの下総美和子専務(59)がバス内で預かる。
温泉とドッグランがあり犬同伴で利用できる宿泊施設「お宿たんたん」のオーナー、中村洋平さん(56)と鏡子さん(53)夫妻は、車で犬と一緒の旅行を楽しむが、ワイナリーではどちらか1人がノンアルコールを飲むことになる。「同じ空間、趣味を共有したい。一緒にワインを語りながら飲みたい」と常々感じていたという。
宿泊客から、県産ワインをリクエストされることも多く、信州のワインをもっと知り、ワイナリーを応援したいという気持ちも強い。「以前から犬と一緒にワイナリーを回るツアーの構想はあり、ようやく実現した」と洋平さん。

犬は家族の一員楽しみも一緒に

犬はペットではなく、一緒に暮らす家族、パートナーという考え方も広まっている。旅行中、犬は家で留守番というと、気になって楽しめないという愛犬家も多い。「バスツアーだと、一緒にいられて安心。犬も『どうして置いていかれるんだろう』と思っているのでは」と洋平さん。
「わんこファースト」がこのツアーのモットーだ。ワイナリーなどは土日曜・祝日は人が多いので、あえて平日に開催するという。「バスに乗ったことがなくても、他の犬と一緒に行動したことがなくても、飼い主が落ち着いていれば心配ない。犬が社会性を学ぶ機会にもなるのでは」と下総さん。
外犬から家犬へ、そしてペットからパートナーへ。人の考え方が変わり、犬の暮らし方、置かれる環境も変わった。「まずは、ワイナリー巡りに挑戦してみて」と洋平さん。犬との旅行は、犬と共生する大きな一歩になるかもしれない。

【メモ】
【ワンコと行く、信州ワイナリー巡り・日帰りバスツアー】安曇野(午前7時)→松本駅(7時50分)→姨捨SA(休憩)→サンクゼールワイナリー(飯綱町)見学、ガーデンテラスでランチ→ツイヂラボ(東御市)見学→姨捨SA(休憩)→松本駅(午後6時)→安曇野。参加費1万8500円。2匹以上の場合は要相談。お宿たんたんではツアーの前泊、後泊も受け付けている(1泊1人1万1000円~。犬1匹1650円。入湯税1人150円)。申し込み、問い合わせはお宿たんたんTEL0263・87・1419