松本深志高の2人「サステナブルな服」デザイン

松本深志高校2年の廣瀬●亘(わたる)さん(16、安曇野市三郷小倉)と東本遥大(ようだい)さん(同)は、保育園からの幼なじみ。「HamEgg(ハムエッグ)」の活動名で、自分たちの思いを形にする2人は目下、「サステナブル(持続可能)な服」のデザインに挑戦中だ。その様子を写真共有アプリ=インスタグラム」=で発信している。

挑戦で得る“新しい視点”が財産に

作るのは、環境などの問題に配慮したTシャツ。長く着られるように丈夫な生地を選び、自分たちでデザインを考案。松本市内の染物店の協力を得て製作する。
インスタのダイレクトメッセージで事前に注文を受け、3月にバックプリントの長袖を販売。7月には、胸にワンポイントの刺しゅうを施した半袖(3500円)を発売する(注文は6月26日まで受け付け中)。
刺しゅうのデザインは「目」がモチーフ。三つの目が、多様な視点を持つことの大切さを訴える。袖のタグには、地球温暖化防止に取り組む国際環境NGO「350.org(スリーフィフティードットオルグ)」にちなんだ数字を入れ、2人の思いを表した。

ホームステイ経験し変化

中学2年の夏休みに、一緒にオーストラリアでホームステイしたことが、2人を大きく変えた。「物事の捉え方や考え方など、僕らが生きてきた世界とは何もかもが違っていた」と廣瀬●さん。
「思いを形にする」ことを始めた2人は翌年、地元を活性化しようと、小学生を集めた鬼ごっこ大会や、世代を問わない住民の交流イベントなどを開催。高校1年の秋、塩尻市が実施する高校生起業家育成プログラムに参加したのを機に、ハムエッグのインスタを開設し、自作アートや、社会問題を啓発するメッセージを発信し始めた。
今年2月には、自分たちの新たな取り組みをインスタで紹介するプロジェクト「SALT(ソルト)」を開始。最初の挑戦として、アート好きの東本さんの強みを生かした服のデザインを始めた。活動資金として、同市の有志が子どもの地域貢献活動を支援しようと設けた基金「げんすけファンド」から助成も得た。
東本さんは「もっといろいろなTシャツを作りたい。僕たちの作品が、サステナブルな服を着る意識の高まりにつながればうれしい」と力を込める。
自分たちの活動を見て「何かに挑戦してみよう」と思ってもらえたらうれしいと話す廣瀬●さんと東本さん。2人は「全力で挑戦することで得られる“新しい視点”が、生きていく上での財産になる」と口をそろえる。
●=瀬のオオガイが刀の下に