ウクライナへ思い込めた作陶展

松本市内田で工房「鉢伏窯」を営む陶芸家髙野榮太郎さん(73)は29日~7月5日、井上(深志2)6階のギャラリー井上で作陶展を開く。昨年築いた穴窯に火を入れた「初窯」の作品など約100点を展示する。ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナに寄せる思いを作品にしたコーナー「ウクライナに花を」も設ける。
「ウクライナ─」で展示するのは、今年5月に焼いたオブジェ9点。大きいもので高さが35センチ以上ある。この作品には底がない。それぞれ中に入る花器を焼き、これに花を生けることができるようにした。「(オブジェは)ロシア軍によって破壊された建物を連想させる。そこで暮らしていた人々に思いを寄せたい」と髙野さん。
他に展示するのは、ぐいのみ、茶わん、コップ、皿などの食器やつぼ、花器などだ。
髙野さんは昨年夏、4カ月をかけて穴窯を造った。自身の年齢を考えれば「人生最後の窯造り」との位置付けだ。昨年暮れの初窯で焼いた作品は当初、年明けに展示会を考えていたが、新型コロナウイルス感染症の再拡大もあって延期。今回、5月に焼いた作品と合わせて披露することにした。
髙野さんは「新しい窯で2度焼成し、いい焼き上がりの作品ができた。ロシアによる侵略戦争が起きたことが、私自身の作品づくりにも影響した」と話している。
入場無料。午前10時~午後6時半(最終日は3時)。販売も行う。ギャラリー井上TEL0263・33・2349