
育てやすく見た目もかわいらしい多肉植物。コロナ禍で「おうち時間」が増えた影響もあってか、雑貨店でも見かけるようになるなど、人気が出ている。記者もブームに乗って、15種類ほど育てているが、育て方や人気の品種が気になる。種苗・園芸店、ナカツタヤ(松本市中条)の園芸担当、伊藤雅幸さん(35)に聞いた。
「多肉植物は手をかけ過ぎるほどうまく育たないというほど、花や野菜に比べて育てやすいのが魅力」と伊藤さん。
置き場所は外よりも日当たりの良い室内が向いている。外に置くと、雨による根腐れや、夏の強い日差しで葉焼けが起きてしまうからという。
水やりは、週1回程度、霧吹きで植物に直接、吹きかけるだけ。土が乾燥していると感じたら土に水をたっぷり与える。これは月に1回程度。品種によっては、葉がしわしわにしぼんでしまうことで、水分不足を知らせてくれるので、水やりのタイミングが分かりやすい。サボテンは何回か水やりを忘れても枯れることがないので、初心者でも育てやすい。
多くの多肉植物は1、2年に1回の定期的な植え替えが必要。植え付けも含め、植え替えの時期は、3~4月が最適とされている。植え替えするときは、それまでより一回り大きい鉢に1株だけでも、さまざまな種類を組み合わせた「寄せ植え」にしてもいい。植え替えを機に、「鉢のデザインを変えてみるのもお勧めです」と伊藤さん。
最近は、インテリアアイテムとして楽しむ人が増え、男性にも人気が出ている多肉植物。伊藤さんは「選ぶ種類によって自分の世界観がつくれるのも魅力。色や形など、お気に入りを見つけるのも楽しみです」と話す。
午前9時半~午後5時半。水曜定休。同店TEL0263・37・5800