楽器制作と喫茶店経営で新たな人生

国道158号沿い、松本市安曇地区の入り口にある小さなログハウスが「カフェギャラリー&ミュージック桜ノ木」だ。肥沼司さん(51)が5月にオープンさせ、1人で切り盛りしている。コーヒーや軽食のほか、自作の楽器も販売。「音楽が好きな人、木が好きな人が集まって話ができるような雰囲気になればいい」と語る。

音楽と木の味わいを

岐阜県高山市の家具メーカーに勤めていた肥沼さん。楽器を作るのも弾くのも好きで、20代の頃、楽器作りを学ぶために松本に通っていた。「50になったら自分で何か始めたい」。そんな思いがあり一昨年会社を退職。昨年は、木工の職業訓練校に通いながら、自分でやれるものを模索していた。
そんな時、通っていた喫茶店のオーナーから「ここをやらないか」と話があり、単身赴任して喫茶店を始めることになった。こつこつとリノベーションをして5月に営業を始めた。店名の「桜ノ木」は、桜の花をきれいに咲かせるためには、木がしっかりしないといけない―との思いを込めた。
店内には、前オーナーの時からあるピアノがあり、肥沼さんが作ったギターなどの楽器も展示している。コーヒー(500円)などドリンクのほか、平日はチーズケーキやシフォンケーキなど日替わりのケーキ(450円)とピザトーストなどの軽食。土日は週末のカレー(850円)などがある。
店内では、肥沼さんが作ったハンドオルゴール(6500円から)を販売している。「こたつでみんなが合奏できるくらいの楽器がほしい」と5年ほど前から制作を始めた。木目の美しさがチョウの羽を思わせ「AGEHA」と名付けた。
構造はアフリカの楽器カリンバと同じ。木とチタン製で、澄んだ音色が特長だ。一つ一つ表情も音色も違い「チタンを指ではじくだけで音楽になる」と肥沼さん。松本市や高山市の木工作家の皿なども販売する。
月火曜定休。TEL0263・31・3424