複合コンディショニング施設「ZERO」西川さんに聞く-「親子ラン」の注意点

信州安曇野ハーフマラソン(6月5日)や松本マラソン(11月13日)などの親子で参加できる「ファミリーラン部門」が人気です。初めて挑戦する場合、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。トレーニングジムと整骨院を併設した複合コンディショニング施設「ZERO」(安曇野市)の柔道整復師・機能訓練士・トレーナーの西川翔大さんに聞きました。
★心構え
トレーニングなしで大会に出るのは大変危険です。特に大人の中には走る準備ができていない人もいます。そんな状態で突然走ると足をひねったり、肉離れを起こしたりしてしまう場合もあります。
まずはストレッチをして筋肉を伸ばし、狭くなった可動域を広げることから始めましょう。
★水分補給
喉が渇いたときに水を飲めばいい-そう思っている人もいると思います。でも水分補給は大会前から必要です。
普段あまり水分を取っていない人がその状態で走ると、力を十分発揮できない、脱水症状になる、けがをする|といったケースも。
水分が満たされた体にするには、大会の数週間前から水分補給を心がけてほしいです。水、麦茶などノンカフェインがお薦めです。トレーニングの前後にも必ず取ってください。
★トレーニング
最初に関節と筋肉の状態が走れる状態かどうかを確認します。足首を動かす、しゃがむといった動作ができない人も意外と多いです。足首、股関節、背中、胸周り-の四つがしっかり動かないとけがにつながるので、可動域のチェックで確かめ、ストレッチから始めましょう。
また、今は靴の性能が良くなって足の負担が減った半面、土踏まずが崩れたりなくなったり、足裏でバランスが取れなくなったりする子どももいます。ゴルフボールを足裏で転がすなど、たまに刺激を与えるといいです。
トレーニング中に痛みを感じたら決して無理せず、医療機関に相談してください。