ファミリー登山教室・食育講座で畑作業

親子で一緒に楽しもう 発見や学びがたくさん

スポーツや音楽、遊び、習い事など、親子で同じことを楽しんでいる人もいると思います。松本市内の親子2組に、その魅力などを聞きました。

★3世代で山歩き
岡田真紀さん(46)と長女塁衣(るい)さん(8)、真紀さんの父、坂井昭彦さん(80)は、3世代で山登りを楽しんでいます。きっかけは大学進学で松本を離れ、東京で就職、結婚、子育てをしていた岡田さんが、夫の仕事の関係で4年前にUターン。子育てや家事、仕事に追われ運動不足を感じていたことでした。
親子で一緒にできる運動を探していたところ、NPO法人信州まつもと山岳ガイド協会やまたみ(松本市)が企画するファミリー登山教室を知り、母子で参加することにしました。
4月の行き先はアルプス公園~芥子坊主山。2人は歩きながら「この植物の名前は何だろう?」「この鳴き声は何の鳥?」「家に帰ったらおじいちゃん(坂井さん)に聞いてみよう」などと話し、写真を撮ります。
その坂井さんは50歳の時から毎年、北ア涸沢ヒュッテを訪れる大の山好き。真紀さんは「父も一緒に登ったらもっと楽しめそう」と5月の登山教室に誘い、快諾を得ます。
光城山(安曇野市豊科、911メートル)まで往復約1時間半の道のりを、他の参加者と共に3人で歩きました。
塁衣さんは「動物の足跡を見つけた。山の奥は暗くて少し怖かったけど、景色のいいところで食べたご飯はおいしかった」。坂井さんは「学校では教わらない経験を3世代でできて良かった。娘や孫はここで学んだ山のルールを、一緒に行く人にも伝えてあげられるといいなと思います」。
岡田さんは「父の足腰の強さに驚きました。また一緒に行きたいです」。

★食育学級に参加
芳川公民館主催の食育学級に参加している窪田泰代さん(36)、長男凌真ちゃん(2)親子。大阪府出身で転勤族のため、「松本だからこそできることをやろう」と昨年度から仲間入りしました。
食育講座では畑(野溝東)に月1回集まり、地元住民に教わりながら松本一本ねぎ、野沢菜、大根などを育てます。6月はサツマイモの植え付けをしました。
凌真ちゃんは、前日に降った雨でぬかるんだ土に足をとられながら、4月に植えたジャガイモに花が咲いているのを見たり、葉の上のテントウムシを触ったり。水たまりでは泥遊びもして、梅雨どきの畑を体いっぱいに感じていました。
「畑作業をすることで、旬の食べ物や四季の移ろいを今まで以上に楽しめるようになりました」と窪田さん。歩き始めた頃から参加する凌真ちゃんも、畑作業が少しずつできるようになり、花や虫に興味津々。野菜の名前も言えるようになって成長を感じると言います。
「松本は野菜の種類が豊富な上、どれも新鮮で甘い。自分で作った野菜はさらにおいしいし、うれしく食べられます」。長女の莉保ちゃん(4)、凌真ちゃんともたくさん野菜を食べると言います。
昨年は収穫した野沢菜を使って初めて漬物も作り、「今度はおやきに挑戦したい」。自宅でのベランダ菜園、リンゴやブドウ農家で子どもと一緒にアルバイトなど「やりたいことはたくさん」と笑います。