薬の原料 キハダの樹皮剥ぎなど体験

王滝村の長野県製薬で4日、胃腸薬「百草」の主原料になる木「キハダ」について学ぶ体験会があった。木曽地域の住民9人が参加して樹皮を剥いだり、薬効を学んだりした。
キハダは6~7月にかけて、地中から水分を多く吸収するため、この時期が皮を剥ぎやすいという。同社近くの高さ約12メートルのキハダを伐採し、木に切れ込みを入れ、バールを差し込むとつるっと樹皮がむけ、内皮が現れた。参加者は「中がねばねばしている」「鮮やかな黄色でびっくり」と楽しみながら作業した。
同社学術顧問の小谷宗司さん(71)は、キハダには殺菌作用があり、古くから薬として使われていたことや、乾燥させた内皮が、生薬のオウバクになることなどを説明した。
体験会は、木曽地域ならではの知識を次世代に伝えたいと、木曽町のコワーキングスペース「ふらっと木曽」、同町地域おこし協力隊員によるネット配信の音声番組「キソラジ」が企画した。両者は今後も、地元企業と地域を盛り上げるイベントを開くという。