今を見つめる機会に 「シアターTRIBE」公演

松本市が拠点の劇団「シアターTRIBE(トライブ)」は16、17日、第12回公演「天空のGIFT」を上土劇場(大手4)で上演する。主宰する永高英雄さん(59、笹賀)が、ロシアのウクライナ侵攻を受け「戦争を繰り返す人間の、行きつく先を突き詰めなくては」と脚本を執筆。人間を含む宇宙の循環を、「月の不思議」を糸口にひもといていくSFミステリーだ。
ある映像制作会社で、構成作家の女性が突然姿を消した。スタッフは彼女の存在すら覚えておらず、ディレクターの森下は、彼女が関わった映像や記録を必死で探すが見つからない。混乱し行き詰まる中、未来から来た男が現れ「人間の存在意義」に近づいていく。
脚本は、会話中の呼気音も記号にして書き起こす会話分析を用いた。意味をなさない発音には「gly」、感情・口調が突然変わる箇所には「★」が付いている。
リアルな会話劇を目指して初挑戦した前作では、「『言いよどんでいた』『「せりふが重なっていた』などの指摘を受けたが大成功」と永高さん。森下役の作田令子さん(36、寿台)は「記号から感情をつくれるようになった」と話す。
永高さんは「急激に襲ってきた社会不安の中で日々に流されがちだが、立ち止まって全体を眺めてみる機会になればうれしい」と話している。
開演は16日午後2、7時、17日午後2時。2000円、大学生以下1000円、当日はいずれも500円増し。当日清算の予約フォームはウェブサイト=QRコード。同劇団TEL070・6984・9433