平和の尊さ感じて こばやしひろえさん原画展

本の魅力や可能性を探る塩尻市立図書館(大門一番町)の連続講座「信州しおじり本の寺子屋」は21日から、絵本作家こばやしひろえ(本名・小松宏江)さん(80、松本市城東1)の絵本「母と子」の原画展を同館で開き、19点を展示する。
「母と子」は、収容施設から脱走した戦災孤児の少年が、亡くなった母親とそっくりな女性と出会い、実の親子のように暮らす物語。文章は同市にあった郷土出版社の元社長、神津良子さんが担当し、こばやしさんが昨年8月に自費出版した。
同社が手がけた「語り継ぐ戦争絵本シリーズ」(全23巻)の続巻として企画されたが、同社が2016年に閉業したため未完成になっていた一冊。こばやしさんの強い思いにより日の目を見た。
絵は水彩で、柔らかく温かいタッチで描かれている。こばやしさんは「ロシアのウクライナ侵攻など、悲しいニュースを耳にするが、日本にもこういう時代があった。その中で、こういう親子がいてこういう幸せがある。平和の尊さを感じてもらえたら」と話す。
8月22日まで。塩尻市立図書館TEL0263・53・3365