
ボランティア活動に興味はあっても、何から始めていいのか分からない、あるいは少し敷居が高いと感じている人もいるかもしれません。親子で気軽に取り組める活動を紹介します。
【エコキャップ運動】途上国にワクチン送る
ペットボトルのふたをリサイクルした収益で途上国にワクチンを送る「エコキャップ運動」。松本市社会福祉協議会ボランティアセンター(双葉)では、個人や団体、学校、企業などからキャップの寄付を募っています。
昨年度、同センターに寄せられたキャップは約138万個、総重量2760キロ、約2万7600円相当で、ポリオ(小児まひ)ワクチン約1380人分といいます。
地域福祉課の倉科歩さん(27)は「そのままだとごみになってしまうものも、少し手をかけて分別することで資源の無駄をなくし、子どもたちの命を守る活動にもつながります」、塩野崎里穂さん(28)は「これから暑くなり飲み物を飲む機会も増えてくるので、少し意識してもらえるとうれしいです」。
キャップはよく洗い乾かしてから同センターへ(地域づくりセンターや公民館などを通じて回収する場合もある)。共和観光松本リサイクルセンター(島内)でも受け入れる。
問い合わせは市社協ボランティアセンターTEL0263・27・3381

【老人施設に端切れを寄付】手作り清拭布役立てて
松本市白板地区福祉ひろばで活動するサークル「にこにこの会」(青木洋子会長)は、不要になったタオルやシーツなどで清拭布(せいしきふ)を手作りし、高齢者福祉施設に届けるボランティア活動をしています。それに用いる、柔らかいシャツやパジャマ、タオル、シーツなど、またはそれらを縦20センチ×横30センチほどの大きさに切った布を募っています。
同会は毎月第4金曜午前、10人ほどのメンバーがひろばに集まり、業者が回収したり各自が持ち寄ったりした布をはさみで切っています。それらを市内や安曇野市にある三つの施設に年10~11回、1回につき段ボール5箱分ほど届けています。
活動は20年以上前から始めました。青木さん(71)は「子どもはどんどん大きくなるので、着られなくなった服を捨てる前に、もう一仕事してもらうのはどうでしょう」。同会を立ち上げた副会長の古田喜久子さん(90)は「みんなの協力でできている。自分はいつできなくなるか分からないから、元気なうちにできることをやりたい」と言います。
問い合わせは同ひろばTEL0263・33・4168
【書き損じはがき】視覚障がい者の活動運営費などに
県視覚障害者福祉協会(松本市旭)では、未使用や書き損じのはがき、切手を募っています。
寄せられたものは郵便局で切手に交換するほか、専門業者に買い取ってもらい現金化し、視覚障がいの会員向けの研修会やスポーツ大会の運営費などに活用しています。
昨年度は県内の小中学校や保育園、幼稚園、企業や一般から書き損じはがき約1万1000枚、使用済み切手32キロ、未使用切手約900枚が寄付されました。
問い合わせは同協会の小林さんTEL0263・32・5632