新潟運輸に女性専用「姫トラ」

新潟運輸(本社・新潟市)の松本支店(松本市今井)に今月、同社の女性ドライバー専用の2トントラック「姫トラ」が配車された。運転するのは同支店ただ1人の女性ドライバー熱田玲未さん(19、安曇野市)。「声をかけられることが増えた。デザインもよく、休憩の時などカーテンが便利」と、笑顔でハンドルを握る。

「頑張ってるね」の声がうれしい

熱田さんの姫トラは、車体にハートをモチーフにした赤いユキツバキの花をデザインし、同社のモットー「まごころ」がアルファベットで書かれている。
同社はドライバー不足の打開策として女性を積極的に採用し、活躍できる環境を整えようと、2017年に「姫トラプロジェクト」をスタートさせた。車体に新潟県花のユキツバキやハート、雪の結晶をデザインし、運転しやすいようにミラーを増やしたり、カーテンや収納を取り付けたり。現在、全国で1500人以上いるドライバーのうち女性は40人ほどで、20台の姫トラが走っている。

いずれは大型、長距離も

熱田さんは昨春、高校を卒業して同社に入社。研修期間を経て11月にドライバーとして独り立ちし、現在は市内の配達と集配を担当している。
高校2年生の時に、女性のトラック運転手を見て「格好いい。自分も男性に負けないドライバーになりたい」と思い、準中型免許(積載量2トン以上4.5トン未満)を取得して入社した。念願の職業に就き、「楽しい。お客さんに『頑張ってるね』と声をかけてもらうことも多く、うれしい」。
身長153センチの小柄な体で、20~30キロある荷物も運ぶ。トラックの運転に憧れて目が向いていたため、ドライバーが仕事で運ぶ荷物が思ったより重かったり、数が多かったりして大変だという。それでも「終わった時に、やりきった達成感がある」と前向きだ。
松本支店の細川宣明支店長(54)は「先日も15キロ以上ある一斗缶をたくさん運んでいた」と熱田さんを見守り、「入社してからフォークリフトの免許を取るなど努力家」と評価する。
「安全運転で、確実に荷物を届けることを心がけている」という熱田さん。「いずれは大型(11トン以上)の免許を取り、長距離も運転できるようになりたい」と目標を描いている。