銀行だった建物に喫茶併設の雑貨店

浅間温泉にオープン 手紙舎 文箱

壁一面にずらりと並ぶポストカード。さまざまな作家の個性的な絵の中から、お気に入りの1枚が見つかりそうだ。30年前まで銀行だった松本市浅間温泉1の建物に、喫茶併設の雑貨店「手紙舎文(ふ)箱(ばこ)」がオープンした。
古道具や雑貨を販売する「東京蚤(のみ)の市」「紙博」、大勢の作家が集まる「もみじ市」など人気イベントの主催で知名度があり、首都圏でカフェや雑貨を5店舗運営する「手紙社」(東京)が出店した。地方出店は初めて。
ポストカードや便箋、メモ帳など紙の雑貨類が多いこと、郵便局が隣接すること、手紙社が運営する店舗であること|などから店名を「文箱」と名付けた。限定スイーツや商品などもあり、温泉街の注目スポットとなっている。

古書などの売り場旧金庫室も活用

松本市浅間温泉1に開店した「手紙舎文箱」。1階には紙を中心とした雑貨と喫茶、もともとあった金庫室を再利用した売り場がある。金庫室には古書や古道具が並ぶ。雑貨コーナーには、ポストカードだけでも約1000種あり、壮観だ。
2階は手紙社オリジナルペーパーが並ぶ「紙マルシェ」スペースで、A3サイズの約100種類以上が並ぶ。作家が自らデザイン、商品化までしたメモ帳、便箋なども多く、城田波穂店長は「お気に入りの作家との出会いの場になれば」と話す。
店の目の前にはバス停があり、店内のカウンター席からそこを眺められる。バスの待ち時間、旅の途中にふらりと寄った人に「旅の思い出をしたためてほしい」(城田店長)とカウンターにした。
喫茶では、コーヒーなどのドリンク、キーマカレー(1200円)、文箱限定メニューで、きなことクリームチーズアイスをトッピングした「抹茶のプリンアラモード(900円)などを提供。「かためで濃厚な味わいが特徴です」と城田さん。

作家らとコラボ「松本らしさ」も

また、同社と関わりの深い作家らと、ガラスペンなどのコラボ商品も手がけている。現在、松本市のデザイナー真田緑さん(浅間温泉)とライチョウやリンゴなど、松本らしい図案の切手を作り、販売を予定している。
城田店長は「旅の途中に寄ったり、気軽にお茶をしたり、温かいこの地域に根付いた空間にできたら」と話している。
現在、松本の印刷会社と、不要紙を使った紙雑貨制作を企画している。今後は手紙社主催のイベントを松本でも開催したいという。将来に向けビジョンが広がる。
午前10時~午後4時半。火、水曜定休。