松本の浦野さんビーチクリーンの絵本制作

「美しい海」を未来へ

松本市の浦野香絵さん(49、笹部)は、愛媛県のNPO法人が作った「ビーチクリーンのえほんうみのようせいみーちゃん」の原作と作画を担当した。子どもでも読み聞かせできる平易な言葉と優しいタッチの色彩で、子どもたちに美しい海を残したいとの思いを込めた。
ストーリーは、瀬戸内の海に住む妖精「みーちゃん」が、海中の汚染から砂浜のごみに気付いて一人ごみ拾いを始め、徐々に輪が広がって大きな活動となり、浜が再生し人も戻ってくるというもの。海や生き物がリアルに色鮮やかに描かれ、海洋プラスチック汚染などにも触れている。
中学生と小学生の一男一女がいる浦野さん。かつて子育てに悩んだ時に、現在、NPO「未来育プロジェクト」(松山市)で理事長を務める山本美穂子さんの心理学講座を受講したのが縁で、同NPOの会員になった。
事務所が海岸の前にあり、ビーチクリーン活動にも取り組む同NPO。昨秋、地元銀行の環境基金から助成金を受け、環境問題や海の美化、行動の大切さなどを、子どもたちに伝えたいと、実話を基に絵本を作ることに。「子どもの頃は絵本作家になるのが夢だった」と言い、豆絵本を手作りして読み聞かせもしていたという浦野さんが、初めて手掛けることになった。
図鑑や動画などで瀬戸内の海の生態を調べ、水彩絵の具と色鉛筆を塗り重ねて生き生きと表現。ごみの種類などは、山本さんの体験談や撮った写真を基に、忠実に描き上げた。
読み聞かせに適したページ構成にして、漢字は小学1年生で習うもののみを使用するなど配慮した。「多くの子どもたちに読んでもらい、何かを感じてもらえたら」
絵本は1000部作り、愛媛県内の小学校などに配布する。希望者は送料(300円)負担のみで入手可能。申し込みは=こちら=から。