
暑い夏。熱中症や夏バテが心配だったり、コロナ感染が広がったりと、不安は多い。そんな中、「腸活、腸育で健康に」と活動するのが、松本市の一般社団法人「腸活環境育成協会」だ。腸活のメリットや、役立つ「腸活・腸育ピクルス」の作り方と応用法などを、代表理事の神谷陽子さん(60、大手2)に教わった。
煮干し入れより理想的に
「腸内の細菌のバランスを整えるのが『腸活』。『腸育』は必要な栄養を吸収し、必要がないものをカットする機能を万全にするため、腸管を良好な状態にすること」と神谷さん。
腸や腸管の状態が悪いと免疫力が下がり、排便も滞るように。肌荒れが起きる、老化が促進される─など体に悪影響が現れるほか、精神的にもうつっぽくなったり、怒りっぽくなったりと、良くないことばかりという。
しかし、「腸活や腸育は難しそう」「やり方が分からない」という人も多いはず。そんな初心者に神谷さんが勧めるのが「腸活・腸育ピクルス」だ。
作り方は簡単。液を作り、野菜を入れて半日~1日漬け、冷蔵庫に入れるだけ。おかずにはもちろん、酒のつまみにもぴったりという。野菜を食べた後の液はスープになったり、ドレッシングになったりと、いろいろな料理に活用できる優れものだ。
野菜の食物繊維には、腸内の善玉菌の餌となって菌を増やす、便秘を予防・改善するなどの働きがある。酢に含まれる酢酸は、胃腸の消化機能を活性化する作用があり、便秘の解消につながる。
そして、「ポイントは煮干しを入れること」(神谷さん)。天然だし(煮干し)には、体の機能を維持したり、調節したりするミネラルがたっぷり。これらがまとめて取れる腸活・腸育ピクルスは、理想的な食品といえる。
暑さで食欲が落ちるこの時季、さっぱりしたものは食が進みそうだ。神谷さんは「夏野菜がたっぷり取れる間に、ぜひ作ってみて。ゆで卵やキノコなどを入れてもおいしく、年中食べられます」と太鼓判を押す。
腸活環境育成協会の = ホームページ=は、今回紹介したピクルスをはじめ、さまざまな腸活レシピを掲載している。