木祖村「床並の滝」でひとときの涼

表情豊かに流れる冷涼な水

流れ落ちる水音だけが響き渡る。豪快な水しぶきや木漏れ日、こけむした岩。冷涼な水と空気で包まれた一帯は木祖村小木曽の「床(とこ)並(なみ)の滝」だ。村を南北に流れる笹川の支流、床並沢の上流にある。
落差約20メートルを段々状に水が流れ落ち、さまざまな形の岩盤を走っていく。右岸には細い支流もあり、表情豊かな景観が広がる。
かつては「幻の滝」といわれた。2008年、村内の水木沢が「平成の名水百選」に選定されたのを機に命名。下流には巨大な一枚岩を流れ落ちる「床並の平垂(ひらだる)」もある。
水木沢天然林の展望台から約1キロのウオーキングコースで滝を目指したが、途中から崩落で閉鎖。コースを変更し林道からたどり着いたひとときの涼。マイナスイオンで満たされた。

地元・木祖村の住民らでつくる「水木沢天然林・床並の滝を守る会」会長の久保畠賢一さん(69、薮原)によると、一帯は花こう岩ででき、段々状に流れ落ちる滝と、一枚岩の上を滑るように流れる平垂の2種類があるのが特徴という。天然林の木陰も爽やかで「訪れる人が少ない静寂な滝。水と緑に心が洗われる」と話す。滝の周辺の表情を写真と動画で紹介する。