楽しい! 高校生が小学生に科学教室

松本美須々ケ丘高校2年の山田晴斗さん(岡谷市)は5日、小学生を対象にした「こども科学教室2022」を同校で開いた。科学を使ったマジックや、液体窒素で超低温の世界を体験する内容で、参加した小学生は目を輝かせて不思議な世界を楽しんだ。
山田さんはSDGs(持続可能な開発目標)に関連したテーマを決めて個人研究をすすめる「探究の時間」で、「理科を嫌いな子が多いけれど、小さい頃から理科に親しんでいれば、SDGsにも関心を持ってもらえるのでは」と考え、昨年、科学教室を初めて開いた。
研究のために企画したが、むしろ小学生の笑顔に「元気をもらった」。今年は少しでも小学生の夏休みが楽しくなる手伝いをしたいと目的を変えた。高校生の開く科学教室とは─。

理科の面白さを伝えたい

山田晴斗さんが開いた科学教室。参加したのは、松本美須々ケ丘高校職員の子どもの小学生7人だ。協力してくれた高校のクラスメート4人と、まずは科学マジックショー。参加者は五つのグループに分かれて、高校生と一緒に「水が一瞬で凍る」「色が突然変わる」などのマジックを練習。終了後、小学生がそれぞれ披露した。
「超低温の世界へようこそ」では、山田さんが液体窒素で冷やしたゴムボールを床に落とすと大きな音を出して砕け散り、参加者から悲鳴が上がった。粉々になったボールの破片を触って「カチカチだ」「柔らかくなってきた」と興味津々。自分たちも液体窒素に風船や草花を入れてどうなるか触るなどして、初めての体験を楽しんだ。
昨年から参加している松宗士織君(田川小6)は「家ではできない体験ができて楽しい。何でだろうと興味を持った」と話した。

SDGsの研究きっかけに開催

山田さんは小学生の頃から科学好き。昨年、高校の個人研究でSDGsについて学んだ。その中で自分が小学生の頃を振り返り、「SDGsという言葉は知っていたけど、何ができるか分からなかった」という。「理科を学ぶことはSDGsにつながるが、理科を嫌いな子が多い。理科の楽しさを知ってもらえば興味を感じ、SDGsにも関心を持ってもらえるのでは?」というテーマの検証として、科学教室を開いた。
「募集して集まる子はもともと理科に興味のある子が多い。本当は、保育園や小学校などに出向いてたくさんの子どもたちに理科の面白さを伝えたい」と山田さん。今年の教室は純粋に「楽しんでもらう」目的だ。
コロナ禍のため、広く参加者を募集することはできなかったが、学校職員の子どもたちが集まってくれた。開催できたことに感謝しつつ、「『なぜ?』という疑問を持ちながら生活することで科学を身近な現象と結びつけて考えて、自然に科学に親しむようになってほしい」。そんな思いを持って今後も活動を続ける予定だ。