よりよく生きる円滑剤に 「モッチーシリーズ」集大成出版

松本市並柳の望月敏通さん(69)は7月、3冊目の著書「モッチーのどじかるしんきんぐ迷いの人生を寿(ことほ)ぐ」を自費出版した。自身の愛称をタイトルに入れた「モッチーシリーズ」の集大成として、初めて書店で販売。「現役世代の苦しみに有効な、円滑剤の1滴になれば」と話している。
人間関係の悩みを整理した「『社員人生を寿ぐ』―凡(ぼん)たるも凛(りん)たれ」、実話と理論で自身の人格に迫った「『自己愛を寿ぐ』―ナルシシズムのトリセツ」、死生観をつづった「いのちを寿ぐ」の3部構成。笑いを誘う言い回しや、ドラマチックな実話もあり引き込まれる。
主題の「寿ぐ」について望月さんは、「出来事の是々非々を明らかにしたうえで(中略)、そこに何らかの価値や意味を自ら見出そうとする姿勢」とし、「“寿ぐ”という心がけで事態に臨むことが、よりよく生きるために必要」と記している。
松本市で生まれ育ち、慶応大商学部卒業後に精密機器大手に就職。欧米型の人事制度導入で、60歳の定年まで3、4年ごとに異分野の部署を10回以上異動し、そのたびに専門書を読み、人間関係の構築に努めたという望月さん。哲学を学ぶ市民グループに現役時代から約30年間所属し、「気持ちが整理され、周囲がよく見えるようになる」と、日常的に文章をつづっている。
四六判、353ページ、1650円。宮脇書店松本店(同市出川2)、平安堂あづみ野店(安曇野市豊科南穂高)で販売。今回の出版を機に「モッチーのなんちゃって経営論」(2011年)、エッセー集「限界始点モッチーのこーひーたいむ」(16年)を合わせたシリーズ全3冊を、丸善書店(松本市深志1)で販売している。