夏の成人式 小谷村・松本市 待望晴れの舞台 小谷は3年分開催

「久しぶり!元気だった?」
盆の帰省に合わせ、県内各地で開かれた「夏の成人式」。小谷村では13日、本年度から名称を変えた「二十歳の集い」のほかに、コロナ禍でできなかった2020、21年度の成人式もそれぞれ開いた。3年分を一挙に行うのは前代未聞という。
20年度成人代表として2年越しに「誓いのことば」を述べた花岡優(まさる)さん(22、千国乙)は社会人5年目。「もう新成人とは言えないが、晴れ舞台に立つことができてうれしい」と旧友や恩師との再会を喜んだ。
県外の大学を今春卒業し、大町市立病院で働く看護師の水嶋柚希さん(22、同市大町)は「改めて大人の自覚と決意を持てた。式を開いてくれたことに感謝したい」と笑顔を見せた。

地酒に寄せ書き ささやかに祝う・小谷

新型コロナウイルスの影響で中止や延期となった成人式。豪雪地帯で毎年、夏に開いている小谷村では、20年度対象(1999年4月2日~2000年4月1日生まれ)の31人中13人、21年度の28人中13人が式に参加。4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、本年度は名称を変えた「二十歳の集い」に30人中24人が出席した。
1日に3回、式辞を述べた中村義明村長は「こんなことは初めてだが、大切な人生の節目。中止することなく、無事に式をやれて良かった」と安堵(あんど)した。参加者全員が抗原検査を受け、感染対策を徹底。国歌斉唱はマスク着用のまま「黙唱」。祝賀会も取りやめたが、本年度の新成人は、記念品の地酒のラベルにそれぞれが寄せ書きをして贈るというささやかなイベントを行った。

故郷に恩返しを
村越和也さん(20、北小谷)

生まれ育った故郷に恩返ししたいと、村役場に就職し3年目。建設水道課で村民のライフラインの維持管理や防災に力を入れています。中学3年時から地元「信州小谷太鼓」に所属し、今も続けています。「二十歳の集い」に参加し、改めてここまで育ててくれた両親に感謝の思いが強くなりました。尊敬する父親のような頼られる存在になりたいです。

小谷の良さ実感
吉澤未久さん(22、松本市両島)

市内の店でエステティシャンとして働いています。美容業界に憧れ、専門学校で上級認定資格を取りました。成人式では4、5年ぶりに会う友人もいてうれしかったです。みんないい意味で変わらず、大人になったなと。四姉妹の末っ子で、故郷を離れて、改めて小谷の良さと家族のありがたみを実感しました。ゆくゆくは自分も温かい家庭を築きたいです。

延期と中止経て成人のつどいに・松本

松本市は14日、昨年1月に開く予定だった成人式の代わりとなる「成人のつどい」を同市のキッセイ文化ホールで開いた。00年4月2日~01年4月1日生まれの2726人が対象。昨年5月に一度延期したが、感染拡大で中止に。今回は、対象者や保護者の声を受けての開催で、803人が参加した。

参加できて満足
瀬端きららさん(22、東京都渋谷区)

東京にある芸術系大学の映像学科で、パフォーマンスを含む空間芸術やインスタレーションを勉強しています。衣装は、恋人が1週間ほどかけて作ってくれました。時季外れの「成人のつどい」は、すごくちぐはぐな気持ちでしたが、30分だけの式典でも参加できてよかったです。自分のやりたいことを追求し、作りたいものを作り続けたいです。

集う機会に感謝
本田翔哉さん(22、愛知県一宮市)

久しぶりに中学時代の友人に会いました。松本市は、成人式をやらないのかと思っていましたが、こういう形で集まれるいい機会をつくってもらい感謝しています。社会人3年目。ベンチャー企業で、建築関係の営業をしています。松本市との気候の違いに当初、戸惑いました。朝早く、帰りは遅いけど、仕事はめっちゃ楽しい。今の会社を大きくしていくことが夢です。