悩む子らに伝えたい「劇団うりんこ」松本で公演

LGBTQ題材に児童劇

児童劇を専門とする「劇団うりんこ」(名古屋市)は9月10、11日、性的少数者のLGBTQなどを題材にした「わたしとわたし、ぼくとぼく」を松本市の上土劇場(大手4)で上演する。主役で松本市出身の牧野和彦さん(45)は、「性に限らず、勉強や友達関係でも苦しい時期にいる中高生に見てほしい」と話している。
保育園で働く30歳の健人は、男性保育士への保護者の偏見に落ち込み、家に引きこもってしまう。そんなある日、鏡の中から現れた少女に導かれ20年前の世界へ。そこには自分がゲイ(男性の同性愛者)だと気づき始めた小学5年生の健人がいた─。
牧野さん出演作の松本公演は、2009年に先輩団員の後押しで初めて実現し、今回で6回目。「すごく緊張するが、生まれ育った町の人に自分の演技を見てもらいたい」と表情を引き締める。
今作は、昨年の名古屋市民芸術祭で特別賞を受賞。健人の小学校時代の同級生役を演じる藤本伸江さん(35、愛知県豊田市)は、日本劇作家協会東海支部俳優A賞(最高賞)に輝いている。
作・演出の関根信一さん(57、埼玉県越谷市)は、30年前に「ゲイの劇団」として旗揚げした「劇団フライングステージ」の代表。今作はLGBTQを題材に、子どもに向けて初めて執筆した作品で、「僕が子どものころ、こういう作品があったらどうだったろうと考えながら作った。『みんなと違う自分は一人ぼっちだ』と悩む子どもに『違っていていい。一人じゃない』と伝えたい」と話す。
上演は10日午後6時半、11日午後1時半。入場料は3000円、18歳以下2500円、当日は各500円増し。7歳未満入場不可。感染対策のため各回定員80人。予約はメールinfo@urinko.jpかTEL052・772・1882