からくり人形で童謡を表現 中村貞雄さん「大きな古時計」

オルゴール付きのからくり人形を作る上松町緑町の中村貞雄さん(75)が、童謡「大きな古時計」をイメージした作品を完成させた。設計から取り組み、地元産のヒノキ材などを使った力作だ。
幅約70センチ、奥行き約30センチ、高さ約15センチ。大きさが異なる歯車を九つ組み合わせた手回しオルゴールの音色と共に、時計の振り子が動き、いすに座ったおじいさんは、うたた寝しているようにゆっくり動く。
友人の木工所から木曽ヒノキの端材をもらい、本体と人形に。古時計はアンティーク感を出すため、木目に味のあるケヤキを選び、塗装した。
もの作りが好きで、孫を喜ばせようと数年前から作り始めた。今作は、キットで購入した手回しオルゴールの曲が「大きな古時計」だったことから着想。人形は手で彫り、時計の飾りも部品を一つ一つ購入して組み合わせるなど、約5カ月かけた。
鉄工所を営み、仕事後や休日に制作にいそしむ中村さん。「名刺を“木工所”に直さなくちゃね」と笑いながら、「出来栄えに満足。次は何を作るか考えるのが楽しい」と話した。