【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#35 ハカリウリマルシェに出店します

生産者と対面し、必要な分だけ、持参した入れ物で持って帰る。双方にとって、とっても気持ちの良いイベントが今日27日に大町市のサンアルプス大町で開かれます。「ハカリウリマルシェin信濃大町」です。
昔は量り売りが当たり前でした。下町で育った私はお豆腐係。母に頼まれると片手鍋を持って買いに行ったものです。転んでこぼして怒られたなぁ。
時代は下り、高度成長を経てとても便利な世の中になりました。スーパーに行けば、産地や作り方の違う多くのお豆腐が選べます。衛生的ですし、転んで台無しにすることもありません。
便利ですが、半面失ったものも多そうです。例えば、店先でのやりとり。ご店主は頑固でしたが、登下校時は商店街の見守り役でもありました。
その下町では、卵が個数ではなく、グラム単位で売られていました。キリッとした和服姿の女性が分銅式のはかりをにらみながら量っていました。
スーパーで商品の裏面を見て製法や原料を確認するよりも、売り手に直接確認する方が楽しいし、安心できますよね。こんなやりとりも楽しめる世の中になるといいですね。
近江商人の言葉に「三方良し」があります。買い手、売り手、世間の三方が良くなければ長続きしないという教えでしょうか。SDGsを先取りしたような量り売りを現代で楽しむのが「ハカリウリ」なのでしょうね。
本日、私たちは「おむすび中村屋」でお迎えします。