短歌に詠みたい楢川の風景

塩尻市楢川地区で桜の樹勢回復や地域資源の発掘・発信などに取り組む「ならかわ桜プロジェクト」は8月23日、ウェブサイト「短歌の詠みたくなる風景」=こちら=を公開した。地域の印象的な風景と、そこからイメージされた短歌を合わせて紹介し、観光客の誘致に結び付けようという取り組みだ。
奈良井と木曽平沢、贄川の各地域の名所や、プロジェクトメンバーが見つけた景色、史跡や句碑などの写真に、メンバーで地域歌人を名乗る「七音(なおと)さん」が作った短歌を重ねて表示。当初45組を掲載し、今後も季節感を出しながら随時増やす。
歌が生まれたいきさつや撮影場所の説明、周辺の観光スポットなどを示す地図も付けた。コロナ収束後のインバウンド(海外誘客)の回復を見越し、サイトの自動翻訳機能を使って9カ国語に対応している。
プロジェクトは、地区内の弱った桜を元気にしようと昨年、住民8人で準備委員会を設立。市の補助金を活用し、地域観光の資源や施設の発信にも取り組もうと本年度、20~80代の約20人で本格始動した。サイト公開は活動の第3弾で、楢川小中学校8年生(中学2年)も、地域学習で一部のページを担当する。
七音さんは「何げない景色も、短歌を添えると心が注ぎ込まれる。『行ってみたい』と多くの人に思ってもらえれば」。プロジェクト副代表の原裕美さん(53、奈良井)は「地域愛に満ちたサイト。旅人だけでなく、住民の皆さんにも見てほしい。(風景の)情報も寄せてほしい」と話している。