えんてらすで3カ月に1度開催主催者と来場者に聞く―「ちびっこフェスタ」の魅力

塩尻市北部交流センターえんてらす(広丘野村)で、「ちびっこフェスタ」が開かれています。企画・運営をしているのは子育て中のママたち。初回の7月、会場を訪ね、代表の原早紀さん(32、松本市波田)や来場者に話を聞きました。

細かな配慮に「気軽さ」

当日は100人以上が訪れる盛況ぶり。子どもたちの一番人気は無料の「遊びブース」。今回は「夏の縁日イベント」をテーマに魚釣り、お面屋さん、フォトブースなどが並びました。遊びは毎回違うものを用意します。
パネルシアターは、母親で保育経験があるスタッフが担当します。ワークショップ(有料)はマグカップ作り、ハンドエステ、プロカメラマンによる写真のレタッチ(修正)指導など。「自分磨きやご褒美になる」と参加者。ママたちが手作りした雑貨、アクセサリー、飲食など10の販売ブースもにぎわっていました。
運営面ではママたちならではの工夫や配慮が見られます。例えば、人目を気にせず値段を確認できるよう各ブースはほぼ無人に、子どもや荷物で手がふさがりがちになるため支払いは会計コーナーで一括精算というように。
また、出店者の負担軽減を目的に、できる範囲で協力する「サポーター」もいます。子どものサポート係や会計など、さまざまな仕事は全員が交代で担当。子どもの体調不良などで誰かが急に休んでも対応できるようにするためです。
10カ月の息子と来た30代の母親(松本市)は「にぎやかで手作り感があってとても楽しい。次回は出品者として出てみたいです」。出店者とサポーターの両方で参加した内川すずかさん(23、同)は「子育て中でも人と関わりたい、知り合いを増やしたいと思い参加しました。みんなが喜んでくれて、いつ来ても新しいものがある場所をつくっていきたいです」。

子育て世代の声に応え

原さんは4歳と2歳の男の子を育てながら、「amono(アモノ)」の屋号で子ども服などを製作販売しています。ちびっこフェスタを始めるきっかけは、昨年から自身が出店する「えんてらすマルシェ」などで見たり聞いたりしたママたちの思い。
「『自分も出店してみたいけど子育て中で難しい』という人がたくさんいる現実を知りました。そんな子育て世代のために、無理のない範囲で子どもと少し離れ、ゆっくり買い物や体験をして息抜きしてほしい、他のママたちと交流するきっかけになってほしいと企画しました。安心して来てください」

フェスタは3カ月に1度開き、次回は10月19日午前9時半~11時半(販売ブースは午後1時まで)。テーマは「ハロウィーン」。詳細はインスタグラムに掲載。