筑北の陶芸家・菊地智子さん個展 里山の感動を作品に

筑北村の陶芸家、菊地智子さんは10月4日まで、池田町池田の「カフェ風のいろ」で作陶展「さとやま通信」を開いている。長年作ってきた技法「粉引き」を主としたカップ類の他、2年前から始めた「練り込み」技術を生かした陶板作品や壁掛け型の花入れなど計40点ほどが並ぶ。
「さとやま通信」と銘打ったのは、自身の居住地から。「まさに里山。野鳥の訪れや四季の移ろいがとても身近に感じられる。そこで受けた感動を大切に作陶している」と話す。
今回が「通信第1号」で、渡り鳥のツバメがテーマ。山桜が咲くころ訪れ、ひなが生まれ、子ツバメが空を飛べるようになり、やがて家族で海を渡っていくまでを6枚の陶板で表した。「今後は昆虫や花などをテーマに、『通信』を更新していくつもり」
阿智村生まれ。20代後半、たまたま香港に住むことになり、陶芸教室に5年通った。帰国後、日本の伝統的な陶芸を学ぼうと、栃木県益子町で修業。ベースの土に白い泥をかけ、さらに釉薬(ゆうやく)をかけた後で焼く「粉引き」も習得し、2004年、筑北村に窯を開いた。
コロナ禍が始まった年、「出かけるところもないので、手がかかる技術にチャレンジしたくなった」と、「練り込み」を始めた。顔料を混ぜた土を組み合わせて模様にする作陶法で、陶板の山の部分にこの技術を使い、ツバメは、成形時に絵を彫って他の土を入れ込む「象眼」技法で表した。
午前10時~午後5時。水~金曜定休。風のいろTEL0261・85・0005