古民家を改修 アートと健康の交流に

地域の人と関わり続けたい

共にダンサーで振り付け師という夫婦、松本市会田の大宮大奨さん(34)と桃子さん(36)。5月に横浜市から移り、古民家を自力で改修しながら住み始めた。1歳の長男と愛犬を含めた「4人家族」だ。
会田は、かつて善光寺街道の宿場として栄えた場所。現在も芸術家らが住み、潜在的な力がある。大宮さん夫婦は、自宅の古民家を拠点に、幅広い世代の交流を促そうとしている。既にプレオープンとして、ヨガ教室などをスタートさせた。
古民家は築200年以上、木造2階建て延べ約380平方メートル。「Creative(クリエイティブ) Art(アート) Village(ビレッジ) Aida(アイダ)ムム」と名付けた。「アート」と「健康」が交流の軸だ。大奨さんは「誰でも自己表現できる、豊かな場所になってほしい」と期待する。

自然求めて移住 自分の手で改修

大宮大奨さん、桃子さんは、ダンサーや振り付け師としてキャリアを積んできた。大奨さんは昨年の東京五輪開会式で、俳優森山未来さんの振り付けを担当。桃子さんはシンガー・ソングライター米津玄師さんのライブダンサーや子ども向け教材のお姉さん役など、幅広く活動をしてきた。
二人とも自然が大好きで、長男誕生を機に自然が豊かな環境で子育てをしよう、と移住を決めた。長野県内でいろんな場所を探し、自然環境、家の広さなど全てに納得できる会田の家と出合い、即決した。5月に引っ越してから、セルフリノベーションで少しずつ環境を整え、今もなお作業中だ。友人らの手助けも受けながら電気、ガス、水道以外は全て自分の手で改修している。
大奨さんは「四賀地区のいろんな人と深く関わり続けたい。(地域の人にとって「ムム」という施設が)家以外のもう一つの居場所になればいい」。桃子さんは「笑顔になれる場所を地域の人と一緒に作っていきたい」と話す。
今後は2階部分にスタジオを設ける計画。「子どもの自己表現の場」としてジャンルにとらわれないダンスで体を動かして楽しむ場にしたり、高齢者がストレッチや健康体操などをする場にしたり、という活用を考えている。
四賀地区には音楽家やデザイナー、木工家といった芸術家が何人もいる。移住者もいる。県内外のアーティストも含め、さまざまな人の表現の場として「ムム」を活用してもらおうと、多目的なギャラリースペース設置も考えている。大奨さんは、自分たち夫婦のダンスが一つのアート(表現方法)だとしたら、「全ての人が絵や音楽など違ったアートの一面を持っていると思う」と話す。
都会暮らしから一変。暮らしの中で虫や植物の変化で季節の移ろいを感じている二人。「リラックスできる空間だからこそ創造することに集中でき、自分たちもわくわくする」と口をそろえる。
今後、クラウドファンディングを活用しスタジオを造る支援金を募る予定。壁塗りなどリノベーションを手伝ってくれる人も随時募っている。
既に始めているヨガは毎週火曜午前10時、木曜午後6時、日曜午前8時半。1時間1000円(プレ期間の料金)。個人の体力や体調に合わせたパーソナルトレーニングも行う。予約や問い合わせはTEL080・4760・3230、インスタグラムはこちらから。