劇団野らぼう 松本などで公演

テンポ楽しむ会話劇

松本市を拠点に活動する「劇団野(の)らぼう」が、ウィリアム・シェークスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を原案とした創作劇「事象T~とっても情熱的な戀(こい)の理論」を、全国6都市の野外で上演する。期間は28日から11月下旬で、スタートは松本市だ。
野らぼうは2018年結成。同市あがたの森公園などに舞台を設営し野外人形劇などを発表してきた。「事象T」は、行き違いにより「ジュリエットが毒を飲んで死んだ」という誤った情報がロミオに届くまでを描く、上演時間30分強の作品。テンポの良い会話劇だ。昨年9月上演の前作「銀輝(キンギラ)」の登場人物が出るなど、古典を野らぼう風に仕立て上げる。
「上演を重ねる度に中身がどんどん変わっていくと思う。松本公演は3カ所である。環境が全然違うので2度3度見ても楽しめるはず」と乳母役の成田明加さん。
素材は坪内逍遙(1859~1935年)訳の「ロミオとヂュリエット」。「昔の難しい言葉が使われるが、本質を突いていて、体の芯にずしっとくる」とバルサザー役のくずおか由衣さんは言う。
来春には70分の作品に発展させる計画で、今作は序章という位置付け。公演で消費する電力を太陽光で賄う「ゼロカーボン演劇」にも挑戦する。
松本公演は、28日~10月1日午後8時からあがたの森公園、10月27~29日午後8時から松本城大手門枡形跡広場、11月18日午後3時と7時から南部公園(平田東1)。
上田市、下諏訪町、福島県、高知県、愛媛県を巡回。通算6作目の今作は、劇団史上最長の旅公演となる。
会場は立ち見で、料金は投げ銭制。「いろんな興味から見てほしい」と作・演出の前田斜めさん。問い合わせはメールgekidannorabou@gmail.comか前田さんTEL080・6425・9861