味わい 一閑張りバッグ作品展

手工芸講師の秋山啓子さん(74、松本市)に一閑(いっかん)張りのバッグ作りを教わる生徒7人が10月9日まで、安曇野市穂高有明のギャラリーぬく森で初の作品展を開いている。竹籠に和紙を貼り表面に柿渋を塗る一閑張りの基本的な作品や、古布を貼ったり皮革と組み合わせたりした応用作品など約50点が並ぶ。秋山さんも出展している。
秋山さんが同ギャラリーで一閑張りのバッグを教え始めたのは2017年。7人はいずれも手工芸が大好きで、「手ほどきを受けた後は、次々といろいろな紙や布を貼って作りたくなった」と口をそろえる。それぞれの作品が増えたため、販売も兼ねて作品展を開くことにした。
ギャラリーオーナーの伊藤妙子さん(72)も参加者の一人。最近亡くなった友人の丸山貴子さんが、元気な時に持参してくれた和紙を使った作品もあり、遺族に喜ばれている。
提供されたのは、丸山家の古い時代の覚書。「内容からすると、明治か大正時代のもの。薄いが、丈夫で貼りやすかった。作品を見た人がなるべく幸せな気分になれるように『帯祝』などの文字部分を使った」と伊藤さん。柿渋を塗った後も文字が残り、味わいを深めている。
他の人たちの作品にも、母親が愛用した風呂敷や友人の手による書など、思いが詰まった素材が使われている。
午前10時~午後5時。木曜休み。ぬく森TEL0263・84・4133