演劇「スカパン」とは FESTA松本で公演串田さんに聞く

松本市街地の劇場や屋外などで演劇や音楽、ダンスなどを催す「FESTA松本2022」が10月1~10日に開かれる。メイン公演ともいえる演劇「スカパン」について、総合ディレクターでまつもと市民芸術館総監督の串田和美さん(80)に聞いた。
「スカパン」は、フランスの劇作家モリエールの喜劇「スカパンの悪巧み」を、串田さんが独自に解釈して演出。口がうまく世渡り上手のスカパンを串田さんが演じ、初演(1994年)にも出演した俳優の大森博史さんと小日向文世さんが出演。小日向星一さん、串田十二夜さんとの親子共演もあり、市民芸術館小ホールと松本城大手門枡形跡広場で計7公演を行う。
串田さんの“ライフワーク作品”でもあるスカパンだが、初めて読んだ翻訳本は「喜劇なのに堅苦しかった」という。ところが俳優養成所時代に見たフランスの劇団の公演は、そのイメージを覆す面白さで「大感動した」。アイデアを温め、52歳の時に東京で初演。以来、芸術館のこけら落とし記念(2004年)や10周年記念(13年)、ルーマニア・シビウの国際演劇祭(15年)などで披露してきた。
「自分を確かめる意味でも、30年近く上演してきた。スカパンと一緒に年を取っていくのも面白い」と串田さん。今回は80歳になった節目と、本年度末で芸術館総監督を退任することなどから選んだ。
「自分が楽しんで、見てくれた人も楽しんでくれたらいい。芝居の原点を見つけられたら」と話す。

FESTA松本は昨年に続き2回目で、約20のプログラム。ミュージカルや子どもと楽しめるパフォーマンス、縄手通りでの路上演劇・パフォーマンスなどを楽しむカーニバル、団体や個人が企画したワークショップ、ジャズライブなど初の「フリンジ企画」も。各公演の詳細は公式ホームページに掲載している。