「独自の手法」で表現した版画展

6~10日「冬青工房」の勝野さん

安曇野市穂高北穂高に「冬青(そよご)工房」を構える勝野英一さん(69、松本市旭2)は6~10日、「版画展」をガーデン&ギャラリー風雅(同市両島)で開く。独自の手法で3年近く作りためた作品226点を初めて展示する。
勝野さんは40年余り焼き物(陶芸)を制作。独創的な作品を多数発表したが、窯の老朽化のため2018年に作陶をやめ、その後は「焼き物とは正反対」という平面作品の制作に励んでいる。
きっかけは美術評論家・瀧口修造(1903~79年)のデカルコマニー(転写技法)との出合い。02年に遺作を集めた「造形的実験」展で見た作品群から着想し、構想を温めた。
デカルコマニーは一般的に、紙などの間に絵の具を垂らして上から押さえ、偶発的にできるさまざまな模様で表現するモダンアート。
勝野さんが取り組むのは、アクリル板の上に水性絵の具を置き、別のアクリル板やビニールフィルムなどを重ねた後にはがし、できた模様を画用紙に写し取る手法が基本。間にロープやネットなどを挟んだり、アクリル板に塗った絵の具に油類を吹き付けたり、ドングリを転がすなどして変化をつけたりと「思いつくまま試し、手法は無限大」という。
「変化に富んだ『版画』を楽しんでほしい」と勝野さん。
午前10時~午後5時(最終日は3時)。入場無料。問い合わせは勝野さんTEL090・9100・6002