砂鉄集め製鉄に挑戦

松本市庄内地区の住民たちが協力し、地区内などで集めた砂鉄を原料にした製鉄に挑戦している。9月から砂鉄採取や「たたら炉」作りに励み、10月9日に日本古来の製鉄法「たたら製鉄」で鉄の塊を作る計画だ。
地域の自然を利活用した多世代による地域づくりを目的に、有志でつくる「庄内盛々(もりもり)会」が主催。9月25日は地区内の小学生親子や松本工業高校の生徒、会員ら35人ほどが参加し、田川河川敷で砂鉄集めと、私有地に耐熱れんがを積み上げて炉を手作りした。
子どもたちは河川敷の砂に磁石を近づけ、黒い砂鉄をこつこつと集めた。地元採取分だけでは足りないため、新潟県柏崎市の海岸で採った砂鉄も使用。磁石を使い、砂を取り除く作業も繰り返した。
大人たちは、協力団体の並柳商工会会員の塩ノ﨑文博さん(67、塩ノ﨑医院院長)の畑の一角で高さ1・3メートルほどの炉を組み立てた。9日は砂鉄約10キロと木炭約30キロを炉に入れて1300度以上を5時間超保ち、1キロほどの鉄の塊を取り出せる見込みだ。
会は2013年にもたたら製鉄を行った。前回に続き、会員で菅野中学校理科教諭の北澤信さんが監修している。
筑摩小5年の小山翔平君(11)は「砂鉄は河川敷では思ったよりも採れなかったが、作業は楽しかった。(伝統的な製鉄方法は)手間のかかる作業ですごいと思う」と話した。
会は、弘法山の桜の伐採木を活用した鳥の巣箱作りも11月に計画する。大嶋健資会長(68)は「子どもたちに楽しんでもらえてよかった。今回の鉄からくぎを作り、巣箱に使えたらいい」と期待している。