廃棄削減へ「きのうのパン屋さん」

パン店で売れ残るなどして廃棄される商品を引き取り、希望者に無料で配る塩尻市の「きのうのパン屋さん」の配布場所が増えている。ことし1月に始めた吉田地区に加え、高出、北小野、洗馬の各地区でも順次、週1回の配布がスタート。コロナ下の生活支援やフードロス削減につながると好評だ。
毎週金曜午前11時からの配布が9月16日に始まった「ふれあいセンター洗馬」入り口前。同23日はパン35個とマスクなどの生活物資が配られた。この日は雨模様で、施設利用者が立ち寄る程度だったが、「食品の有効活用につながる」「過疎化する地域で、こうしたイベントは貴重」などの声が聞かれた。
運営スタッフで、洗馬出身の矢島美咲さん(46、松本市)は「高齢者が多く、車が運転できずパンを買いに行けないという声も聞く。余剰野菜を持ち寄ってもらい配布するなど、支え合う循環をつくっていけたら」と地域の活性化も期待する。
「きのうの─」は、過去に都内でパン店を経営し、売れ残りをホームレスに提供するなどした中村小太郎さん(61、広丘吉田)らが、市内のパン店と協力して行う。中村さんが主宰する「小太郎創業塾」のメンバーらが、自身が住む地区で配布を広げている。
パンは原則1人1個で、配布個数は不定。企業などが提供した生活物資を配ることもある。洗馬地区以外の配布は▽中島書店高原通り店(広丘高出)=土曜午後9時~▽吉田東公民館(広丘吉田)=日曜午前11時~▽古田晁記念館前(北小野)=水曜午後6時~。