文書館で「上高地線100年」展

松本市文書館(鎌田2)は16日まで、全線開業から100周年を迎えた上高地線に関する企画展「上高地線100年」を開いている。同館が行った講座(9月17日)に合わせ、所蔵する資料などを多くの人に見てもらおうという狙いだ。
展示は、筑摩鉄道を創立した上條信(1884~1950年)に関するパネルをはじめ、同館、アルピコ交通、個人が所蔵する資料、新旧の写真など約60点。1919(大正8)年の筑摩鉄道の設立趣意書には「上高地を世界の享楽地」にしたいとし、神林、笹賀村(現松本市)、洗馬村(現塩尻市)などへ線路を敷く壮大な構想が描かれている。
大正末期~昭和11(1936)年ころに作られたリーフレットは、上高地と浅間温泉を結ぶ観光案内が目立ち、当時は浅間温泉が松本地方の一大観光地だったことが分かる。
会場には、上高地線の思い出などを寄せるコーナーを設置。「五歳だった僕は母と共に飲み会帰りの父を待っていた」(20代男性)、「京都から松本に移り住んだ私。この電車に揺られ嵐電(嵐山電鉄)を懐かしく思い出す」(70代女性)など、それぞれの思いをつづっている。
同館特別専門員の窪田雅之さん(65)は「鉄道にはほっとするような感じを持っている人が多い。文書館に資料があることも含めて、上高地線のことを知ってもらう機会になれば」と話す。
無料。午前9時~午後5時。10日休館。TEL0263・28・5570