【中村小太郎・駆け出し百姓の自然農奮闘記】#39 全員で子ども食堂

「全員で届ける!」。運送会社のキャッチコピーみたいですけど、NPO法人の認証を目指している団体「えんしょく」のコンセプトです。
「ふれあい給食―小太郎米の日」が始まりです。4年前、初めての稲作はとても豊作でした。しかし、売り方を考えてなく、瞬く間に蔵がいっぱいに。いきなり2トンの不良在庫です。
翌春、半ばやけで近くの小学校に寄付しました。学校は、地産地消をどう教えるか困っていたところ。飛んで火にいるなんとやらで、子どもたちと一緒に給食を食べることになりました。
下膳が終わるころ、担任の先生が「夏休みでガリガリに痩せて戻ってくる子がいます」とおっしゃいます。こんなにのどかに見える地区なのに。ショックを受け、嫁さんと子ども食堂をすることに決めた瞬間です。農家だからできる反貧困!
以来、公民館などで子ども食堂をしています。公民館や図書館で勉強している子どもたちにおむすびを配ることもしています。
そんなことをしていると、「捨てられないから」とお米やお野菜をいただくようになりました。この時期は新米がとれ、1年分の新米を確保した農家さんが古米を寄付してくださいます。お野菜は規格外のもののよう。日本も捨てたもんじゃないなと思います。
皆さまからのご寄付もお待ちしています(TEL080・6649・9922)。
そうです、全員で届けましょう!