塩尻市の特産ブドウでクラフトビール「ナイアガラホップ」

塩尻市の有志らのプロジェクトが、市特産のブドウ「ナイアガラ」を原料にしたクラフトビールを開発した。新たな手法で付加価値を付け、市の特産ブドウの需要を改めて掘り起こす試みだ。
「ナイアガラホップ」と名付けたビールは、特有の香りをしっかり残し、甘味と清涼感がありつつ、ビールの風味が感じられる仕上がりという。
プロジェクトは2年前、生食用の高級品種やワイン加工用のヨーロッパ系品種に押され、廃業するナイアガラ生産農家が増えていると聞いた市職員の林和彦さん(37)が、「ナイアガラの価値を上げたい」と知人に声をかけてスタート。
昨秋に提携農家で収穫した500キロを、矢沢加工所(下西条)で搾汁して冷凍保存し、南信州ビール駒ケ岳醸造所(宮田村)に試醸を委託。メンバー十数人で試飲して味わいを吟味し、330ミリリットル入り瓶1600本の製造を決めた。
ビールの販売元として、林さんは仲間と株式会社「たのめ企画」を設立して役員に。勤務時間外に報酬を得ずに活動し、市の営利企業等従事許可も受けた。リーダーの三枝大祐さん(33、北小野)は「ナイアガラは誇りになる地域資源。農業をベースにしたビール造りをしていきたい」と話す。
原材料費や搾汁費、委託醸造費などをクラウドファンディング(CF)サイトで10月末まで募り、今年の醸造分は返礼品にするほか、塩尻駅前広場で開催中のイベント「塩尻ワインテラス」で、10月28、30日に数量限定で販売を予定している。