美容師の服部真佐美さん 44年ぶりに古里にUターン 塩尻市で訪問カット

塩尻市贄川の美容師服部真佐美さん(67)が44年ぶりに古里にUターンし、訪問カット専門で仕事を始めた。東京や横浜で培った技術を地元の要介護者やその家族、妊婦や子育て中の人など、外出が困難な人のために役立てていく。
服部さんは高校卒業後、東京の美容学校などで学び旧楢川村役場へ就職。転職し兄が営む東京・広尾の美容室に10年間勤めた後、横浜に美容室を開いた。
横浜の店の頃から高齢者施設で訪問カットをし、利用者の喜ぶ姿を見てきた。いつか実家に戻ったら、訪問専門の美容師になろうと考えていた。
東京や横浜の美容室では、銀座のクラブのママなど著名人の指名を受けるなど、一線を走り続けた。今春「都会の生活に少し疲れた」と34年間営んだ店を閉め、空き家だった贄川の家に戻った。
県松本保健所の許可を得て、8月から訪問をスタート。同所によると店舗のない訪問カット専門は珍しいという。
最初はなかなか認知されなかったが、少しずつ予約が入り、リピーターができてきた。料金は出張費込みで2500円、24時間対応可能。「店舗がないから経費を抑えられる。フリーで時間の縛りもない」と服部さん。手を握って感謝されることもあるという。
当初は主に介護施設への訪問を想定していた。始めてみると、1人暮らしで外出できず訪問カットを頼んでも数カ月待ちだったというお年寄り、働きながら親の介護をしている家族が出勤前のカットを希望している…など、さまざまな事情の利用者がいた。
「これまで地域貢献してこなかった。役に立てたらうれしい」と服部さん。「やっぱり美容の仕事が好き」と笑顔を見せる。
対象地域は塩尻市、木曽町、木祖村の施設と個人。問い合わせは服部さんTEL080・2227・3887