信大松本キャンパス 29、30日「銀嶺祭」

信州大松本キャンパス(松本市旭)の大学祭「銀嶺祭」が29、30日に開かれる。55回目。新型コロナウイルス感染対策をし、サークルや部活動による発表、飲食の模擬店などを一般に公開する。コロナ禍で3年ぶりとなる開催にこぎ着けた実行委員の苦労や、発表や模擬店に取り組む2団体を紹介する。

復活ヘの準備1年半
実行委員会

銀嶺祭実行委員会は、執行部17人と当日の運営に携わる約300人で構成。大学祭全体を統括し、パンフレットの作成や、カラオケ大会などのステージ企画を担うほか、ほかのサークル同様に「お化け屋敷」も出す。
実行委員は1年生が多いが、今回は執行部をまとめる2年生も銀嶺祭を体験していない。加えて8学部の半数が2年次から松本以外のキャンパスに移る事情もあり、2年生が2人しかいない苦境の中でスタートした。
いったん“ゼロ”になった銀嶺祭を復活させるため、執行部は周囲の大学祭を視察したり、先輩から情報を集めたり。感染対策も徹底し、例年より1カ月遅れで開催にこぎ着けた。
昨年から実行委員を務める経法学部2年の後藤智広さん(19)は「1年半準備してきた。当日を迎える実感が湧かないが、学生も地域の人も楽しんでほしい」と来場を呼びかける。

全てを1年生の手で
「劇団山脈」オリジナル劇上演

1949年発足と、サークル随一の歴史を持つ「信州大学劇団山脈(やまなみ)」(48人)は、銀嶺祭に合わせてオリジナル劇「おやすみ、命画(めいが)」をキャンパス内の練習場兼劇場「山脈スタジオ」で上演する。今回の舞台は作、演出、演じ手など全てを1年生16人でつくり上げる。
小さな美術館を訪れた郵便局員の少年ルイは、老人と出会う。その美術館には、とある若い画家から買い取ったといわれる絵が飾られていた。この絵にはさまざまな逸話があり…というストーリー。
劇団は年に数回の公演を行うが、コロナ禍でいくつかが中止になり、銀嶺祭公演も参考になる芝居が数年前のものしかなく、先輩の助言やサポートを受けて準備してきた。
演出を担当した教育学部1年の不破朱里さん(18)は「同期や先輩たちに感謝の気持ちでいっぱい。見に来てくれる人に、脚本に込められたメッセージや、演劇の面白さが伝われば」。
29日午後6時、30日午後4時から。約1時間半。入場無料。

伝統の「もつ煮」販売
ワンダーフォーゲル部

大学祭の楽しみでもある模擬店は今回、バラエティーに富んだ主に飲食の約40店が出店。その中で伝統の「もつ煮」を販売するのが、ワンダーフォーゲル部だ。
2年間のブランクで、その味を知るのは4年生だけになってしまったが、先輩から受け継いだレシピで試作し、4年生が「こんな味だった」と納得するものができたという。
1~4年生の25人が所属する、主に夏山登山をする部活。3年生を中心に少人数のパーティーを組み、南アルプスや北アルプスを登っている。
ほとんどの部員が、銀嶺祭は初参加。部長で理学部3年の島田誠明さん(21)は「出店の方法など分からないことが多く苦労した。寒くなる時季なので、もつ煮で温まってもらいたい」とPRする。

サークルなど約30団体が展示や体験、演奏などの発表をするほか、カラオケ大会、コスプレ大会などのイベントも。両日とも午前9時~午後9時。スケジュールや会場など詳細は銀嶺祭のホームページ=こちら=で。
来場者は、西門かキャンパス内の旭会館にある受付で検温し、異常がなければ入場カードを受け取る。模擬店での商品購入は、入場カードの提示が必要。キャンパス内ではマスクを着用し、飲食スペース以外での食べ歩きは禁止だ。